ロスト・バケーション ネタバレナシとネタバレアリ感想

サメ映画観たいならコレ

ネタバレなし

あらすじ


主人公ナンシーは亡き母に教えてもらったビーチに訪れる。そこでサーフィンを楽しんでいる最中に大きな鯨の死体を見つける。引き返そうとした直後、巨大なサメに足を噛まれてしまうのであった……


サメ映画ってDVDスルーの低予算映画ばっかりなんで僕はあまり観ないんですが本作は比較的予算が豊富なだけありかなり楽しめました。特に色々なギミックを駆使している点が非常に好みでした。
86分と短めで最後まで飽きずに観れるのもグッド。オススメです。
ただしグロテスクな描写が多いので苦手な人は要注意。

ネタバレあり

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原題は「The Shallows」。皆さんご存知の通り「浅瀬」という意味ですがなんかどうもしっくりこなくないですか?もうちょっとサメっぽいタイトルなかったのかなあ。
邦題もイマイチ。

ナンシーに医学の心得があるため応急処置ができるという展開は良かったんですが正直医者になるかならないか迷っているという葛藤はあまり興味を惹かれなかったです。あとハッピーエンドにするのは別に良いんですが流石にあれだけ痛い思いをした人間が一年後にまたサーフィンするっていうはどうも考え辛かったです。まあエンディングの海の映像が滅茶苦茶綺麗だったから良しとしますか!

それから初見では発煙弾を海に向けて撃ったときなぜ一面が燃え上がったのか理解できませんでした。調べたらどうやらこれはあの鯨の死体の油だったんですね!確かにちょっと前のカットで海が虹色に光ってたもんなあ。でも口で説明する場面は一切なかったけれど観客のほとんどは理解できたんでしょうか……それとも単に僕の察しが悪いだけかな(笑)?

結局あのサメについて全く言及されていないのもいいですね。捕食が目的なら大して肉のついていないナンシーなんか放っておいて鯨の死体を食べればいいんですがそうしないってことは何かしらの深い意味合いがあるに違いありません。おそらく存在そのものが何かしらのメタファーなんでしょう。多分「恐怖」とかかな。冒頭で彼女が言っていた妊婦に似た島とかも重大な意味を帯びてそうだけどそこら辺は残念ながら読み取れませんでした。

あともうとにかくカモメがかわいすぎましたね。サーフボードにカモメを乗せて浜辺まで流れるシーンは今にも食われそうなアングルだったんでかなりヒヤヒヤしました。ぶっちゃけナンシーの生還よりカモメの無事のほうが嬉しかったです(笑)

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