メン・イン・キャット ネタバレナシとネタバレアリ感想

猫になった父

ネタバレなし

あらすじ


大企業「ファイアー・ブランド」の社長トムは仕事一筋でろくに家族と向き合おうとしなかった。ある日、娘から誕生日プレゼントをせがまれ猫を買うが彼の転落事故をきっかえに猫と人格が入れ替わってしまう。


評価はかなり低いですし僕としてもオススメできません。
一応主人公が入れ替わる猫以外にも多数の猫が登場します。なんで猫好きの方は楽しめるかもしれません。しかし一方で何かと比較されがちな犬好きの方は要注意。犬は2頭だけ出てきますが両方とも意地悪なタイプなんで人によっては嫌な気持ちになるかも。

ネタバレあり

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原題は劇中でも触れていましたが「猫には9つの命があるから容易に死なない」という意味合いを込めた「Nine Lives」。
一方邦題はそれとはかけ離れたもの。最初はなんでこんなタイトルにしたのかちっとも理解できませんでした。でも本作の監督がバリー・ソネンフェルドと知ってやっと納得しましたよ。彼の代表作である「メン・イン・ブラック」にかけていたんですね。それを知ってからは悪くない題だと感じるようになりました。

以下、不満点を。
まずコメディ映画のはずなんですが全然笑えるところがなくてがっかりしました。でも猫が字を書こうと悪戦苦闘するとき「なんて皮肉だ。マウスがほしくなるなんて」みたいな上手いジョークはあるんですがね。なぜかクスッとはならないんだよなー。

それからどうも引っかかったのは猫がキッチンに登ろうと失敗したあとララがスプーンなどが入っている引き出しをわざわざ開けてからキッチンを後にした場面。何かを入れたりしまったりするときに閉め忘れてああなるのはわかりますがただ単に開ける人なんてこの世にいるんでしょうか。もちろんこの不自然な行動が床に刃物をぶちまけてしまうという笑い(決して面白くはないが)に繋がる布石であることは承知しています。でも僕としてはなんだかバラエティ番組でつまらない芸人がやりがちな下手くそなフリを彷彿としてしまいました。

あとCGがいくらなんでも雑すぎやしないでしょうか。とても2016年の映画とは思えなかったです。

1つ良かったところを挙げるとするならザ・コースターズの「Three Cool Cats」に合わせてダンスをするシーン。ここは親子の絆を感じて少しだけウルっときました。

余談ですが入れ替わりを扱っている所以か「君の名は。」をパロッた「君のニャは。」という予告編があります。それに声を当てている男の方の声が神木隆之介に滅茶苦茶似ていてやたらとクオリティが高いパロディになっているんで観たことがない方はぜひご覧ください。

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