自警団VS悪の軍団
ネタバレあり
ネットの評価を見ると割と1よりイマイチだったという意見が多いようですが僕は1と同じくらい楽しめましたよ。
最大の変更点は邦題のサブタイトルにもなっているように「ジャスティス・フォーエバー」ことヒーローに扮した自警団に終始スポットが当たっていることでしょう。ユニークな見た目と変わった経歴を持つ面々はとても印象的でラストの多人数VS多人数の戦いは圧巻でした。
ただ前作から3年経ってるだけあってヒット・ガールがかなり成長してしまいチビ特有のちょこまかした動きがなくなったのはしょうがないとはいえ残念ですね。まあ車にぶら下がりながら戦うシーンはお見事でしたが。
それからキック・アスがやたらムキムキになってるのもなあ……彼は弱いからこそ魅力があったと思うんです。ていうかラストでヒット・ガールとくっつけるつもりならナイト・ビッチとの関係はなかった方がよかったのに。
そして1よりも全体的に話が重い点も好みが分かれそうでした。キック・アスの父が死んだのはかなり衝撃的でしたね。トッド、許すまじ。
一方、悪役とはいえ大切な人を失ったクリスにも同情してしまいました。僕はてっきりハビエルの仇を取るべく叔父に復讐するのかと思っていたんですがそんなことはなくてちょっと拍子抜け。
新キャラではマザーロシアがぶっちぎりでかっこよかったです。というか悪の軍団でずば抜けて強すぎ(笑)
一番笑ったのはやっぱりゲロゲリ棒のシーンですかね。かなり下品でしたが腹を抱えましたよ。
あと悪の軍団の通り名は基本的に日本語版では直訳なんですが1人だけチンギス・半殺しというキレッキレな名前を与えた翻訳家には脱帽せざるをえません。
ところで大佐を演じていたのがジム・キャリーだったことに最後まで全く気づけませんでした。なんだか随分雰囲気変わった気がします。そういえば彼は映画の公開直前、アメリカで起きた小学校の銃乱射事件を受けて暴力的な本作のプロモーション活動を一切したくないと言い物議を醸しましたよね。個人的にはこれは本当にがっかりしたなあ、教育機関やマスコミがこの手のことを言うのは日常茶飯事ですがまさか演者が言うなんて……
さて、本作のプロデューサーのマシュー・ヴォーン曰くヒット・ガールとビッグ・ダディの誕生を描いた前日譚や更なる続編の構想もあったみたいです。僕はぜひ観たいんですが2からもう5年も経っているようじゃ厳しいかな……
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