スパイのお隣さん
ネタバレなし
あらすじ
主人公ボブは表向きはペンのセールスマンだが裏の顔はCIAのエージェントであった。彼は隣人のジリアンに好意を抱いていた。そんなある日、彼の仕事のせいで彼女の子供達が事件に巻き込まれてしまう。
うーん、まあ可もなく不可もなくってところですかね。「ジャッキー・チェン ハリウッド進出30周年記念作品」と銘打っているだけあって映画の冒頭では彼の主演映画の名場面が使用されています。彼のファンならきっと楽しめるでしょう。
ネタバレあり
原題は「The Spy Next Door」と簡潔でいいですね。邦題は明言こそされていませんがおそらくロシアとの戦いとジリアンの子供達に気に入られるという2つのミッションを表しているのかな?まあこれも悪くないですね。
さてボブは腕っぷしこそ強いですが諜報員としてのセキュリティ意識が低すぎるのが難ですね。イアンが簡単に機密ファイルをダウンロードできてしまうのもまずいですが敵を自宅に簡単に入り込ませてしまうのはいくらなんでもひどすぎますよ(笑)
まあこの辺はコメディだからという理由で済んじゃう話ですが以下の2点はどうにかならなかったのかなと感じたところ。
まずイアンはストックホルムGBHとやらの音楽をいじめっ子に聴かせましたが普通は初めに自分が聴いて確かめると思うんですよ。
あと終盤で敵がiPodを手にするためギリアンの家に乗り込もうとしているときボブは彼女を避難させようと電話をかけるものの彼の声を聞いただけで切られてしまうんですが、ここはどうみても子供たちに電話させるべきでしょう。第一その直後にイアンがドヤ顔で携帯を出すんですが「お前それで母親にかけろよ!」と突っ込まざるを得ませんでした。
序盤はジリアンだけボブにベタベタで子供達は彼を毛嫌いしていましたが正体がバレた後はそれが逆転するっという点がファミリー映画としてもよくできていると思いました。まあ正直子供の立場からすれば再婚相手が下手すれば親子ほど違うオヤジなら反対するのも無理ないでしょう。
アクションとしては目新しいものは何一つないのががっかりしましたし、何より敵が弱すぎるのには呆れました。ボブもほとんど苦戦していませんし、秘密道具ありとはいえ子どもに負けるっていうのはなあ……
NG集を見る限りジャッキーも撮影当時55歳なだけあってアクション面でかなり苦労してそうですね。やたらと死亡説が流れる彼ですがぜひ40周年を目指して頑張って欲しいもんです。