得体の知れない領域へ……
ネタバレなし
あらすじ
生物学者のレナは極秘任務についていた夫ケインの様子をおかしくさせた「シマー」という領域を調査すべく心理学者のヴェントレス、救命隊員のソレンセン、物理学者のラデク、言語学者のシェパードとともに足を踏み入れる。
原作はジェフ・ヴァンダミアの小説ですがそっちは未見で本作を鑑賞しました。やたらと小難しい映画でしたがまあまあ楽しめましたよ。少なくともホラーとして観るならよくできていると感じました。神秘的な映像がふんだんに使われているのも印象的でしたし未開の地を調査するのが全員女性という点も新鮮ですごくよかったです。
ただしグロテスクなシーンがあるので苦手な人は注意。
ネタバレあり
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よくわからなかったことが2つがあります。
まず殺されたシェパードとソレンセンは除くにしても生き残ったラデクは植物化、ヴェントレスに至っては謎の人型の生き物になったのにレナはどうして無事だったんでしょう?ラストでレナと偽ケインが抱き合うとき、彼女の瞳の色が少し変わったじゃないですか。あれは突然変異を示唆しているようにみえます。ひょっとしてレナは最初から誰かに擬態した宇宙人なんじゃないかなという考えがふと頭をよぎりましたが、それなら灯台で宇宙人と戦う必要もないから多分違うでしょう……うーん、お手上げです。
それから宇宙人の目的がさっぱりわかりませんでした。ケインに擬態したやつはやたらと義理堅くそこまで人間に敵意があるわけじゃないみたいですが……
あと最初レナが黒人と不倫をしていたエピソードは不必要に感じましたがよくよく考えればあれはケインがシマーにいくための動機付けだったんですね。確かにカヌーの上でシェパードが言っていたようによっぽどの理由がなきゃあんな危険な場所には行かないもんなあ。
余談ですが「シマー」の独特な寂れた景観を観てチェルノブイリがよぎったのは僕だけでしょうか?ああいう特殊な形状をしたプールがあそこにもあった気がするんですよね……
さてこの映画は原作の3部作あるうちの1作目「全滅領域」だけをベースにしているようですから2作目の「監視機構」、3作目の「世界受容」も是非映像化してほしいです。単純にあの後、人類がどうなるかすごく気になりますもん(笑)
一応パラマウントと製作会社であるスコット・ルーディン・プロダクションズが3部作の映画化権を所有しているみたいなんで可能性は十分あると思いたいです。
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