スラムドッグ$ミリオネア ネタバレナシとネタバレアリ感想

スラム育ち、クイズ番組に挑む

ネタバレなし

あらすじ


インドのスラム街で生まれ育った少年ジャマールはクイズ番組「コウン・バネーガー・カロールパティ」に出演する。全問正解まであと1問のところまできたが警察からカンニングを疑われてしまい、酷い取り調べを受ける……


原作はヴィカス・スワラップの小説「ぼくと1ルピーの神様」ですがそっちは未読で本作を鑑賞。いやー、かなり面白い作品でした。アカデミー賞を総なめしたのも納得の出来でしたね、オススメです。

ネタバレあり

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日本でも大人気の番組「クイズ$ミリオネア」が作品の鍵になっていることで話題を呼びましたね。恥ずかしながら本作を観て初めて元々海外の「フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネア」という番組のフランチャイズであったことを知りました。
それにしてもミリオネア側はよく劇中で使われるのを許可したなあと思います。だって全体的になかなかダーティーな感じに仕上がってましたから(笑)

さて、本作はインドの貧困が1つのテーマになっていましたね。
特に子供が目を焼かれて物乞いにさせられるシーンは非常に胸が痛かったです。
それとレストランの調理場でゴミのペットボトルに水道水を入れて接着剤で新品にごまかすところは絶句してしまいました。今後、海外で頼むのを躊躇しそうです。
あと肥溜めに飛び込みクソまみれになる場面なんか強烈でしたね。ちなみにあそこでサインをもらいに行くアミターブ・バッチャンはインド版ミリオネアの初代司会者だそうです。友情出演だったのかな。

結局ジャマールが金のためではなくラティカと再会するために番組に出たっていう部分が良いですね。最後よりによって答えを知らないクイズを出されるも彼の望みは叶ったのでテキトーに答えて正解しちゃうのもグッド。
ただ最終問題にしちゃいくらなんでも簡単すぎやしないでしょうか(笑)だって「三銃士」っスラムの小学校ですら習わされるんですよね。まあ、僕は答えわかんなかったけど。
ラストはお馴染みのダンスで終幕。ちょっと驚いたけどやっぱインド映画はこうでなくっちゃ。
何はともあれ教養って大事なんですね。机に向かって勉強しようとかじゃなくて日々の生活からも学びは溢れているということをこの映画は教えてくれた気がします。

余談ですが本作をパロッた「水曜日のダウンタウン」の「リアル・スラムドッグ$ミリオネア」という企画がかなり秀逸なんで観てない人はぜひご覧ください。