因縁の相手を護衛せよ
ネタバレなし
あらすじ
インターポールはベラルーシの独裁者デュコビッチを国際司法裁判所で裁くため唯一の希望である凄腕のヒットマンのキンケイドを召喚しようとする。そこで主人公ブライスに彼を護衛する依頼が舞い込んでくるが2人にはある因縁があった……
創作の世界における護衛対象というのは大抵戦闘能力の低い民間人ですが、この映画ではバリバリの殺し屋というなかなか面白い設定が特徴的。ボディガードと護衛対象という腕が立つ凸凹コンビが売りの本作は新しいバディ・ムービーといえるかもしれません。
評価はぼちぼちってところでしょうか。
僕個人の感想としましてはアクションもド派手でなかなか楽しめました。オススメですよ。ただコメディとして観るならちょっとイマイチかな……
ネタバレあり
この映画は元々ジェフ・ワドロウが監督を務める予定だったんですよね。彼だったらもうちょっと物騒な感じになったかな。紆余曲折を経て担当がパトリック・ヒューズ監督になりましたが結果的に彼でなんの問題もなかったですね。
そういえば本作のポスターが「ボディガード」のパロディで非常にユニークでした。まだ見てない人はぜひググってください。
ちなみにあの作品で主人公フランクとレイチェルがデートで観た映画が黒澤明の「用心棒」でしたね。ということはつまり冒頭で出てきた日本の武器商人のクロサワという名は多分あそこから拝借したんでしょうな。
でも日本に武器商人なんているんですかね(笑)
一番好きなシーンはやっぱりアムステルダム市街でのカーチェイスの場面。街中の水路というロケーションがなかなか新鮮だったので終始食い入るように観てしまいました。特にロケットランチャーをバイクの体当たりで阻止するとこなんかカッコよすぎ!
余談ですが実際のベラルーシの状況はどうかと気になり調べてみたんですが、案の定ガチガチの独裁国家みたいですね……なんでも大統領のルカシェンコはヨーロッパ最後の独裁者といわれているそうでおまけにまだ現職だそうです。デュコビッチのように罪を立証できる人間を殺しまくっているかどうかは不明ですが公の場での拍手を違法にしたり、社長にプレジデントという言葉を使うのを禁じたりとなかなかぶっ飛んだお人みたいです。嫌な世の中だなあ……
さて、なんだか続編の噂があるようですがもし実現した暁には今作同様ぜひ国内だけでもいいんでNetflixで観たいです!