ハリウッドスターに恋をして
ネタバレなし
あらすじ
主人公ウィリアムはノッティング・ヒルにて本屋を営み、平凡に暮らしていた。ある日、自分の店に圧倒的人気を誇るハリウッド女優のアナがやってくる。身分の異なる2人は次第に惹かれあっていくが……
おそらく誰しもが1度くらい好きな芸能人が身近に現れたら……といったような想像したことがあるのではないでしょうか。本作はそんな妄想を映像化した傑作でした。恋愛映画として絶大な人気を誇りますがコメディとして観てもなかなか楽しめますよ、オススメです。
そういえば昔フジテレビでやってた「スタアの恋」っていうドラマ、どうみてもこの映画に影響受けてますよね(笑)まああれはあれで悪くなかったですけど。
あと「やまとなでしこ」もちょっと似てるかな。
ネタバレあり
僕が一番好きなシーンはアナがウィリアムに告白する場面です。「忘れないで。私もひとりの女よ。好きな男の人に愛して欲しいと思っている」というセリフが本当に素敵。大女優だろうが庶民だろうがみんな同じ人間なんですよね。
その後、すぐに思い直してウィリアムがアナに想いを伝えに行く展開もグッド。彼は冴えない男という設定だったけどあんなに頼もしい友人がたくさんいる時点で幸せだよなあと感じました。
一番笑ったのはホテルの受付でタキヤマと名乗る男性が慣習的なものと勘違いをしてフロントマンにキスをするところ。日本人ってああいうところありますもんね(笑)
さて本作の最大の魅力ってやっぱり主題歌である「She」だと思うんですよ。僕はてっきりエルヴィス・コステロの持ち歌だと思っていたんですが実はオープニングでかかっていたシャルル・アズナヴールという人が歌っているバージョンが原曲だと知った時は驚きました(ちなみにアメリカ上映版はなぜかこっちもコステロ版みたい)。まあオリジナルにしろカバーにしろこの曲は胸を強く揺さぶりますねえ。
余談ですが青いドアが印象的なウィリアムの家は脚本を務めたリチャード・カーティスが以前住んでいた場所であり公開直後は観光客が押し寄せる人気スポットになっていたみたいです。ところが彼らによるイタズラが絶えなかったため持ち主があのドアをチャーリティーオークションで売っぱらってしまったという背景があるのはご存知でしたか?俗に言う聖地巡礼のトラブルって日本だけじゃないんですね、なんだか悲しい気持ちになりましたよ。その後ドアは黒く塗りつぶしたものの最近になってまた青に戻ったみたいです。また変な輩が現れないことを切に願います。