ID泥棒を捕まえろ!
ネタバレなし
あらすじ
コロラド州に住む経理のサンディ・ビゲロー・パターソンはフロリダ州のダイアナと名乗る女に個人情報を盗まれ、彼の名義を借りて好き勝手されてしまう。警察は当てにならないと踏んだ彼は自力で彼女を捕らえようとするが……
ジャンルは一応コメディみたいですが僕はクスリともできませんでしたね。どちらかといえばハートフルなヒューマンドラマっぽい要素のほうが印象的でした。それとそこそこ迫力のあるカーチェイスがあったのは良かったです。ただ興行的には成功を収めたものの評価がかなり低めなんでオススメしづらいですね。
また終始下品な描写ばかりなので苦手な人は要注意。
ネタバレあり
邦題はぶっちゃけ意味不明。一体誰が盗みのおかげで幸せになったっていうんでしょう……ちなみに原題は「Identity Thief」。直訳するとID泥棒ってところでしょうか。こっちのほうがシンプルで好きです。
元々男2人を主人公にした作品だったようですが主演のジェイソン・ベイトマンが「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」を観たのがきっかけで急遽メリッサ・マッカーシーにオファーがいったようですね。いやー、見事なキャスティングだと思います。本作における彼女は絶対に欠かせない存在だといっても過言ではないくらいの熱演ぶりでしたから。
最初はダイアナが嫌いでしょうがなかったの僕だけではないはず(笑)彼女がギターで顔面をぶっ叩かれたときは思わずスカッとしてしまいました。しかしながら後半からは彼女の身分などないに等しい過酷な生い立ちに同情してしまい、ラストでちゃんと更生(?)した頃には見る目がガラッと変わりましたよ。それにしても妻のトリッシュはあんなひどいことをされても怒る素ぶりすら一切見せなかったのは立派ですね。
けれども一方でサンディもコーニッシュのクレジット詐欺の一件でしっかり裁きを受けて欲しかったです。たとえコーニッシュが労働者を軽視している嫌な奴だろうと少なくとも犯罪者ではないわけですからね、いくらなんでもやりすぎな気がします。挙げ句の果てに赤の他人のスーツまで盗んでますし……そもそもあんなホイホイと社会保障番号を教えてしまうなんて無能すぎやしないでしょうか(笑)とても副社長が務まる器ではない気がしますよ。
まあ皆さんも詐欺にはお気をつけください。最低限かかってきた電話番号をチェックするぐらいしましょう。