雨の日は会えない、晴れた日は君を想う ネタバレナシとネタバレアリ感想

クレーマーとカスタマーサービス

ネタバレなし

あらすじ


主人公デイヴィスは交通事故で妻ジュリアを亡くしてしまう。その搬送された病院の自販機の不具合に頭にきた彼は手紙で苦情を申し立てようとしたが精神が不安定な故、自身が今置かれている悲痛な環境まで書き連ねてしまうのであった。


本来なら事務的な会話しかしない上にお互い顔もわからないまま終わる一期一会なクレーマーとカスタマーサービスという関係から始まる物語にかなり期待していたんですが正直イマイチでした。どうにも主人公の心情を理解するのが大変でね……

ネタバレあり

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最初は何だかフランス映画みたいな題名だなと思っていましたが 、これは終盤でデイヴィスが車で見つけたメモに書かれていた「If it’s rainy, you wo’nt see me, if it’s sunny, you’ll think of me」というポエムから由来。初見では意味がさっぱりわからなかったのですが調べたらどうやら「雨の日はサンバイザーを降ろさないからこのメモは見れないけれど、もし晴れだったらこれを見て私のことを思い出して」という甘い意味だそうです。でもいくらなんでも意訳しすぎじゃないですか(笑)
というかこの邦題じゃ一見すると口調的にデイヴィスからジュリアへの想いにみえるし、そもそもわざわざタイトルにするほどの重要な言葉だとも思えません。
うーん、無難に原題の「Demoliton」じゃダメだったのかなあ。

まずデイヴィスがいろいろな分解をし始めるところからついていけなくなりました。序盤も序盤ですね(笑)
ただベタだけどラストで悲しい音楽に包まれながらメリーゴーラウンドに乗るシーンはちょっと泣きそうになりましたよ。
そういえばジュリアが実は子供を堕した理由が浮気をしていたからではなく子どもが障害を抱えていたからという説があるみたいですね。解釈は人それぞれですがあくまで僕個人の意見としては義理の母が嘘をついているようにはみえないし、そんなことを言う必要もないのでその説はあんまりピンときません。

ちなみにフィルが言っていた「妻を亡くした男は寡、親を失った子供は孤児と呼ばれるが子を亡くした親には呼び名がない、あるべきじゃないからな」という台詞はなかなかの名言だなとジーンときました……が、ググったら本作の前にこれとほぼ同じことを元ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏が911の追悼式典で言っていたようで何だか拍子抜けしてしまいました(笑)

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