ガール・オン・ザ・トレイン ネタバレナシとネタバレアリ感想

信頼できない飲み手

ネタバレなし

あらすじ


アル中で無職の主人公レイチェルは毎日あてもなく電車に乗っていた。彼女は電車の窓から見える元夫トムの近所に住むヒップウェル夫妻を羨ましく思っていた。ところがある日、窓からヒップウェル夫人の浮気を目撃し……


原作は2015年のポーラ・ホーキンズの同名小説ですがそっちは未読で本作を鑑賞。
正直そこまでハマれませんでした。評価もイマイチなんでオススメできませんね。
それと濡れ場があるので苦手な人は注意。

ネタバレあり

スポンサーリンク

所謂信頼できない語り手と呼ばれる作品は大抵主人公が嘘をついていたり、病気のせいで記憶障害になっていたりするパターンが多いですが今回のケースはアルコール依存によるものというなんともしょうもない性質のもので結構斬新に感じました(笑)しかし本作をミステリーではなくドロドロなメロドラマという観点で観たかった人からするとおそらく主人公に共感しづらく拍子抜けしてしまったのではないでしょうか。僕もいくらレイチェルがアル中とはいえ浮気をしていたからという理由だけで見知らぬ相手に文句を言いにいこうとする神経が理解できず終始彼女が好きになれませんでした。
ただアル中の描写は面白かったです。特にカモフラージュのためストロー付きの水筒みたいなやつにお酒を移すところなんかダメ人間すぎて笑えました。

犯人の正体は多分ほとんどの視聴者は驚きもしなかったでしょう。だって消去法でいけば浮気相手の候補は男性だとトムくらいしかいませんもの(笑)まあ一応メガンが17の頃交際していたマックとかいう男もちょっと怪しかったですが結局名前しか出てきませんしたね。もう少しダミーとして男性の登場人物を増やしたほうが楽しめたかもしれません。例えばあの刑事さんを男に変えるとかね。
けれどもトムがDV気質でレイチェルの記憶を改竄しようとするほどのクズだったのには驚きましたよ。まさかあんなにヤバい奴だったとはね……

ちょっと意外だったのはアメリカにもああいう郊外を走る電車があるということ。てっきりあの辺りは車通勤で日本と違って駅は都会にしかないのかなと思っていましたから。それにしてもあのロケーションは素晴らしかったですね。綺麗なんだけどどこか寂しい感じがする本作にぴったりな場所でした。

ところでせっかくこういうタイトルなんだからオチはレイチェルがトムを殺す瞬間を電車の中である女性が見てしまっていたという展開だったらよかったのになあと素人ながらに考えました(笑)

スポンサーリンク