三ツ星レストランを目指して
ネタバレなし
あらすじ
主人公アダムはかつて一流シェフとして名を馳せていたが、酒と薬によるトラブルのせいで落ちぶれていた。ある時、一念発起しかつての仲間を呼び寄せ再び料理の道へ戻ろうとするが……
評価はあんまり良くないですね。多分主人公の性格がよろしくないからかな(笑)三ツ星はおろか二ツ星すら厳しい感じですが僕としては色鮮やかな料理がたくさん観れたので満足です。
ネタバレあり
この映画を観て最も印象に残ったのが料理の世界って伝統を重んじてなんぼみたいなところがある一方でちゃんとトレンドもあるんだなということ。調理に疎いもんですからスーヴィードと呼ばれる機械で低温調理をするなんて初めて聞きましたよ。リースが言っていたようにフライパンが消えるのも時間の問題かもしれませんね。
ただサラが言っていましたがエスカルゴって古いんでしょうか。日本じゃまだちらほら出してるところありますけど。というか調理法ならともかく食材に対して古いってあんまり言わないような……
原題は「Burnt」。「焦げた」とか「火傷した」という意味ですが一体なんのことやら……ひょっとしてアダムが料理に熱を入れすぎたあまり痛い目にあったという意味なのか……うーん、しっくりこないなあ。
邦題のほうがわかりやすくて良いですね。
あと料理映画にありがちな評論家が来たらシェフたちが滅茶苦茶張り切るパターンって正直すごい不愉快なんですよね。いや、一般の客にも同じ対応してくれって感じですよ。いっそのこと今度床にフォーク落としてみようかな(笑)まあ冗談はさておき本作はちゃんと2回目で「いつも通りやるだけだ」という風になってホッとしました。
結局三ツ星取れたかどうかは不明ですがおそらく彼にとってはもうどうでもいいことなんでしょうね。
結果的にアダムは更生したっぽいけどそれでもやっぱりミシェルが可哀想だなあと感じたのは僕だけではないはず。だってネズミを忍ばせて店を潰すことと唐辛子入れてミシュランの評価を落とすこと(しかも失敗)ってどうみても釣り合ってないでしょう。ラストはみんなで賄いを食べて終わるけれどそこにミシェルがいないのが非常に残念です。
個人的に一番美味しそうにみえたのはアダムが作っていたチョコレートケーキ。あとエレーヌの娘の誕生日に出したバラを模したケーキもすごく綺麗でした。
余談ですが料理人のくせにみんな普通にタバコ吸ってたのにはちょっとがっかり。リースにいたっては厨房で吸ってたし……