イリュージョンVS科学……?
ネタバレあり
うーん、全体的に前作の方が良かったかな。まず「イリュージョンVS科学」みたいな煽り文句だったけど別にそういう作風ではなかったし、そもそもフォー・ホースメンのイリュージョンって別にオカルトめいたものじゃないですからね……
一番の見所はやっぱりカードのパス回しのシーン。あそこは鮮やか且つアイデアに溢れていて最高でした!
また雨をコントロールする場面も本作の目玉といえるくらい印象的でした。所謂ウォーターパールってやつですね。劇中ではメッチャ綺麗でしたが日本公開記念イベントで同じものを再現している映像はすっごくしょぼく見えました(笑)
あといろんな人が突っ込んでいますがサディアスが実はシュライクの仲間だったっていうオチはどうなんだろう……後悔や罪悪感があったからディランに打ち明けることができなかったなんてヌカしてますが1で普通にマジシャンのトリックをバラして廃業や自殺に追い込んでますよね。多分前作の「ディランが実はアイの一員だった!」レベルのどんでん返しがほしかったんでしょう。でもはっきり言って無理がありましたね。
ただサディアスが冒頭とラストで全く同じセリフを話しているのに意味が全く違うという仕掛けは素晴らしい!吹き替えだとがっつり別の言葉に置き換わっているのでわかりづらいでしょうが彼は以下のようなことを言いました。
Because mark my words, you will get what’s coming to you in ways you can’t expect but very much deserve. Because once thing I believe in is an eye for an eye.
このdeserveがポジティブな「見返り」にもネガティブな「報復」にも捉えられるうえにeye for an eyeが冒頭では「目には目を」を意味していますがラストでは組織のことを表すEyeに変わるというなかなか翻訳家泣かせの演出でしたね。
個人的には1の序盤でやってたトランプのやつみたいに映画の観客を正々堂々(?)騙すような強烈なマジックがなかったのが残念です。一応ジャックの3枚の大きなカードのマジックがそれに当たるのかもしれませんがどうもインパクトが足りません。
フォー・ホースメンからヘンリーがいなくなって代わりにルーラという新キャラが参入しましたね。僕はヘンリーのほうが好きだったかな、やたらとお喋りな女はどうもなあ……
ちなみにリーがマジック店でホースメンに見せたマジックはジェイ・チョウのアドリブだそうです。それを知ってから観返すとアトラスの顔がマジで驚いているようにみえて面白いです。
そういえばリーを主役にしたスピンオフが計画されてたみたいだけどいつやるんだろう、楽しみだなー。
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