ただただ娘がかわいそう
ネタバレなし
あらすじ
メキシコに住むシングルマザーのフロールとその娘クリスティーナはアメリカへ不法な手段で移る。後に裕福なクラスキー家でメイドとして働くことになる。しかしフロールは英語が話せないため四苦八苦するが……
Spanglishというのはスペイン語話者による辿々しい英語を皮肉った言葉ですが別に本作は言語学をテーマにしているわけではありません。異文化交流とか母と娘の向き合い方とかがメインでしたね。
あとジャンルは一応コメディみたいですがクスリともしませんでした。どちらかと言えば上記のようなヒューマンドラマ的側面が強いですね。
個人的には全くハマれなかったのでオススメし辛いです。
ネタバレあり
スポンサーリンク
途中まではフロールっていい母親じゃんって思っていたんですがラストでクリスティーナが通う私立学校を辞めさせたのを見て唖然としました。最初は自分も許可しといたくせに母親同士のいざこざのせいで夢をふいにするって親子の間で絶対しこりになると思うんですよね。下手すりゃ疎遠になれるレベル。奨学金もゲットしてるんだから好きにやらせてあげたらいいのに……この映画はその辺強引にすっ飛ばして和解させて物語が終わってるところに非常にずるさを感じます。
そもそもフロールはなんのために不法入国をしてまでアメリカに来たんでしょう?てっきり娘にいい生活をさせてやりたかったためだと思っていたんですが自分のエゴが何より優先されるべき事柄だったようですね(笑)
それからフロールとジョンの恋愛描写って必要でしょうか?だって本作はクリスティーナの小論文を元に当時のことを振り返っていくというストーリーですからこういうロマンスって完全に蛇足なんですよね。
というかジョンもフロールに自分の非をすぐ認めることができて偉いと感銘を受けたんだったらデボラから浮気を告白されたときに自分もフロールに惹かれていることくらい正直に言えよと突っ込まざるをえませんでした。
まあ序盤から星4つはプレッシャーになって嫌だから3と4分の1がいいと抜かしつつ結局4つ星を取るといういけ好かない野郎だったので好きになれませんでした。
あとクラスキー家も金持ちなら英語すらろくに喋れないハウスキーパーなんか雇う必要ない気がしますよ(笑)ロサンゼルスってそんなに人材不足なんでしょうか。フロールが英語を学ぼうと決断するのもはっきり言って遅すぎてイライラしましたよ。
スポンサーリンク