ただの人探しだったはずが……
ネタバレなし
あらすじ
1977年、ロサンゼルスのシングルファーザーの私立探偵マーチは失踪したアメリアという少女の捜索を依頼されていた。彼は腕っ節の強い示談屋ヒーリーと手を組み、仕事に挑むがそこには大きな陰謀が渦巻いていた……
評価は割と高めですが僕はあんまりハマれなかったなあ。ドンパチもあるけれど大したことはないので期待しないように。
それとヌードシーンがあるので苦手な人は注意。
ネタバレあり
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最初はなぜ時代設定を1977年にしたのか疑問でした。しかし終盤になってようやく理解できました。監督はおそらくこの事件の肝であるアメリカの自動車産業の闇について描きたかったのでしょう。振り返るとカーアクション映画でもないのに車が頻繁に登場していたような気がします。マーチの「どうせ5年後には日本製の電気自動車で溢れかえる」というセリフは半分正解半分外れってところでしょうか。デトロイトの行く末はよく知ってますからジュディスのしたことをそこまで強く責められないのは僕だけではないはず……
他にもあちこちに70年代ならではのものが散りばめられているみたいです。
例えば冒頭の映像で手前に写っているのは実はハリウッドの象徴といっても過言ではないあのハリウッドサインなんですよね。僕は現在の綺麗なやつしか知らなかったんで当時があんなにボロボロで汚く裏は落書きまみれだったのには驚きましたよ。あとは音楽もちゃんと時代にそぐったものでしたね。
そういえばジャンルとしては一応コメディでもあるみたいだけど笑うところはほとんどなかったです。相棒に銃を渡そうとぶん投げたら全然違う方へ行ってしまった、とか侵入をするために窓ガラスを割ったら腕をざっくり切ってしまった、とか所謂お約束から反れたシーンはみんなが言うように印象的でした。でもやっぱり個人的には笑いに繋がらなかったなあ。
そもそも個人的にマーチとヒーリーのキャラがなんか好きになれなかったんですよね。バディムービーは両者とも愛着が湧かなければ苦痛でしかないということを身を以て痛感しました。
ちなみにパーティーのシーンで死体としてのみ登場したシド・シャタックが実はロバート・ダウニー・Jr.なんじゃないかっていわれているのはご存知でしたか?クレジットにも記載されていないし、何より顔面がボコボコになっているので全く気づきませんでしたが、言われてみればそんな気がしてきますね(笑)
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