キミとボクの距離 ネタバレナシとネタバレアリ感想

火星で生まれた少年

ネタバレなし

あらすじ


近未来、火星入植計画に携わっていたサラは火星に到着した後、妊娠が判明する。火星で息子ガードナーを出産するものの子癇で命を落とす。そして16年後、彼は地球へ行き、大人たちに内緒で父親を探す計画を立てるのであった。


原題は「The Space Between Us」。Spaceが「距離」と「宇宙」のダブルミーニングになっているなかなか洒落たタイトルですね。一方、邦題もUsを「僕ら」とかではなく「キミとボク」といかにもティーンっぽい感じに訳したのはグッド。
評価はあまり高くないけれど僕は結構好きです。ただ青春映画としてならアリだけどSFとして観るならマニアを満足させられないかもしれません。

ネタバレあり

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まず第一に地球外で生まれたら人体に影響が出るっていうことに驚きました。まあ本作は完全なフィクションですし何よりこういったケースは前例がないのでこれが正解というわけではないでしょうが(ネズミなんかはよく実験されてるみたいです)。
ただ最近オランダのスペースライフ・オリジンという企業が2024年に地上400キロの宇宙で世界初の宇宙出産を行う計画を発表しました。母子ともにどうなるか全く予想がつきませんが「宇宙生まれ」という言葉が出てくるのもそう遠くないかもしれませんね。

そういえばナサニエルが実は父親だったっていうのはみんな想定内だったでしょう(笑)ナサニエルが地球で一番好きなのは雨と言った後にガードナーが人生初の雨に喜びを噛み締めているところなんかまさに親子であることの表れですね。

ところで同年代のカップルの役なのにエイサ・バターフィールドとブリット・ロバートソンは7歳も年齢差があることがどうやら物議を呼んだようです。これに対し、彼女はタルサがガードナーにとって大人なびており親のような存在であるから年齢差は必要なことだったと述べました。
でも個人的にはタルサを親と呼ぶのはいかがなものかと思います。だって現金もくすねるし、2台も車盗んだし、万引きだってガードナーが止めなきゃやる気満々だったし……ぶっちゃけただの不良少女にしか見えません(笑)割と重い犯罪しでかした割にお咎めナシっぽくてちょっと腹立ちます。お得意の権力でねじ伏せたのかな?

ラストのクライマックスで命を救うために再び宇宙へ帰ってくるという展開は少年の冒険譚としては完璧な流れですね。思わず胸が熱くなりましたよ。

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