ぼくたちの奉仕活動 ネタバレナシとネタバレアリ感想

社会奉仕のつもりだったが……

ネタバレなし

あらすじ


エナジードリンクの販売員をしているダニーとホイーラーはやけになって仕事中に交通事故を起こしてしまう。裁判所は刑務所行きを回避する条件として2人に150時間分子供の面倒を見る奉仕活動を命じるが、それは前途多難であった。


いやー、全く期待していなかったんですが滅茶苦茶面白かったです、オススメですよ。
ただし濡れ場があるので苦手な人は注意。

ネタバレあり

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原題は「Role Models」。リトルたちにとって「お手本」となるビックのダニーとホイーラーのことを指しているのは間違いないでしょう。邦題も悪くないですね。

初めはオーギーはともかくロニーは典型的なクソガキで好きになれませんでしたが徐々にホイーラーに懐くにつれ、なんだかどんどん愛おしくなってきたのは僕だけではないはず(笑)
2人とも家庭環境がよくないんだろうなって思っていましたが案の定そうでしたね。オーギーは母と義父が息子の趣味に理解を示す終わり方だったのでこれから先は大丈夫そうですが、父親の蒸発が原因でああなったロニーはちょっと心配。後日談みたいなのはなかったけれどホイーラーは社会奉仕活動後も父親代わりとまではいかなくてもせめて兄くらいの役目を果たしてくれてたらいいなあ。

一番好きなシーンはやっぱりクライマックスで4人が新しい国を立ち上げる場面!そのファンタジーに似つかわしい出で立ちの滑稽さはもちろんのこと、ミノタウルスやKISSファンというミステリー映画さながらの伏線回収の爽快さ、そしてバックでかかる「Detroit Rock City」の音楽の熱さがごちゃまぜになってなんだか体験したことのないすごい感情になりました(笑)

ところでオーギーが熱中していたライブRPGはアメリカでは盛んみたいですが日本ではなかなか馴染みのないものですよね。本作を観てちょっとだけ興味が湧いたんですがいざ参加するとなるとハードルが高そうだなあ。現実では初代の王様みたいにズルするやつも絶対出てきそう……あいつになんの制裁もないのがちょっとがっかりだったかな。

余談ですが日本人なら誰しもがホイーラーが着ていた「戦争は終わった もしあなたが望むなら」と書かれた謎のTシャツが気になったはず(笑)ひょっとしてジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」から引用してるのかな?ググっても詳細が全くわからないからこの映画が独自で制作したのかもしれませんね。

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