憧れのウェディング・ベル ネタバレナシとネタバレアリ感想

目の前のドーナツ食べちゃえよ

ネタバレなし

あらすじ


サンフランシスコでシェフとして働くトムは恋人のヴァイオレットにプロポーズし、2人は見事婚約する。しかしながら彼女が心理学者としてのキャリアを積むためミシガンへ引っ越すことを機に徐々に歯車が狂い始めていくのであった。


観終わったあとはなんだか明るい気持ちになれる素敵な映画でした。ラブコメとして非常によくできています、オススメですよ。
ただし下ネタが多めなので苦手な人は注意。

ネタバレあり

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原題は「The Five-Year Engagement」。直訳すると5年越しの婚約といったところでしょうか。個人的には普通に結婚が5年も先延ばしになるという点がネタバレになってしまっているのであんまりよろしくないかと思います。邦題のほうがただただ華やかな感じが表れていて良いですね。まあウェディングはともかくベルは出てきませんが。

一番笑ったのはウィントンがやたら運動神経がよかったシーンかな。パルクールのアスリートばりでしたね(笑)
あと2人が結婚するまでに祖父母がどんどん死んでいく様を観てなんだか複雑な感情になりましたよ。なかなかブラックな笑いですね。

ラストは怒涛の展開で驚きましたがこれ以上ないくらいハッピーエンドで素晴らしかったです。それにしてもヴァイオレットはあんなギクシャクした状態でサプライズの結婚式を計画していたなんてなかなかのメンタルですね(笑)失敗したら大惨事ってレベルじゃないですよ。

さて本作の最大のテーマはなんといってもウォルター・ミシェルによるマシュマロ実験でしょう。この映画ではマシュマロがドーナツに置き換えられていましたが、勉強にしても仕事にしても後で良い思いをするため、今はひたすら耐えるというのは現代人がごく当たり前にしていることですよね。
しかしトムの言う通りあの実験には重大な穴があるんですよ。次にドーナツが来るなんていうのはあくまでも観測者の言い分であって被験者からすればそんな保証はどこにもないっていうこと。これは人生においても同じことが言えるでしょう。今より大きな幸せが待っているとは限らないんです。
日本のみならずアメリカでも晩婚化が深刻だったりそもそも結婚しない選択を選ぶ人が増えているようですがそういったことへの警鐘なのかもしれません。

ちなみに僕はマシュマロが好きではないんで食べずに待つタイプです。
ドーナツだったら食べます、はい。

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