こんな父親は嫌だ!
ネタバレなし
あらすじ
主人公ドニーは13歳の頃、女教師マクギャリクルと一線を超えて父親になってしまう。子どもはハン・ソロと名付けられるが父から逃げるように旅立ち名前もトッドに変える。だが彼が結婚式を控えたある日、急にドニーが目の前に現れて……
僕の心が汚れているせいか邦題にある「ムスコ」の表記がカタカナだとなんだか卑猥な方を指している気がして仕方なかったんですが、鑑賞後、それは正しかったんだと思わされました。本作はそういう映画です、はい。
評価はこれでもかってくらいボロボロ。ゴールデンラズベリー賞に多数ノミネートされるのも無理ないなという出来ですね、全くもってオススメできません。
ヌードシーンもあるので苦手な人は注意。
ネタバレあり
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いやー、終始トッドがかわいそうでね、全然笑えなかったですよ。背中のタトゥーなんか児童虐待スレスレですし、替えのパンツを手放せないエピソードはただただ悲痛。コメディだからって許されるもんじゃないでしょうに。
あとオチがどうも気に食わないんですよ。ドニーは自分で責任を取るって言って刑務所に行く気満々だったのにタビー・トゥークとやらが奇跡の走りを見せたせいで借金がチャラになるって……そりゃないでしょ。せめてちゃんと働いてお金を返すくらいしないとちゃんと反省したかどうかわかったもんじゃないです。ていうかあんな大勝ちしちゃったら同じような成功体験を求めて再びギャンブルで莫大な借金を抱えそうな予感がします。
またドニーの人生のピークが80年代だったためその時代の古いネタがやたらと多いのが特徴的でした。でもほとんど元ネタを知らなかったので苦痛でしかなかったです。
ジェイミーが弟チャドと浮気をしていたのは完全に予想外でした。観返すと彼の初登場の場面で彼女とやたらと熱い抱擁をしていたのは伏線だったのかな。
ちなみに若い頃のマクギャリクルを演じたエヴァ・アムリ・マルティーノはスーザン・サランドンの娘だそうです。たしかにめっちゃ似てますよね。最初はお母さんの方が特殊メイクで若く見せようとしているのかと錯覚したくらいですもん。
中学生からすれば美人な女教師を物にするのってまさに男の夢って感じがしますが現実はやっぱりうまくいかないよなあ。でも数十年経ってお互い会えないまま年老いても愛し合っているのはせめてもの救いですね。3年後に彼女も出所するようですが、いっそのことエンディングはそこまでやって塀の外で感動の再会という形で締めくくってほしかったです。
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