幸福の条件 ネタバレナシとネタバレアリ感想

この夫婦じゃなあ……

ネタバレなし

あらすじ


建築家デヴィットとその美しい妻ダイアナは投資に失敗した分を取り返すため、ラスベガスのカジノへ出向くがそこでもギャンブルに敗れてしまう。一文無しとなった彼らのもとへ大富豪のジョン・ゲージが現れ、信じられない提案をする


原作はジャック・エンゲルハードの同名小説ですがそっちは未読で本作を鑑賞。
はっきり言ってラジー賞を総ナメするのも納得の出来でした、全くオススメできません。
原題は「Indecent Proposal」。さしづめ下品な提案といったところでしょうか。邦題だとなんだか感動的なヒューマンドラマっぽくてこの映画に合ってないように感じますが、原題だと御下劣なコメディのようにも思えてくるのでなかなか難しいところですね。
また濡れ場があるので苦手な人は注意。

ネタバレあり

スポンサーリンク

言ってしまえば「愛か金か」ということがテーマなんでしょうけどそれを検証する夫婦をこの2人にしたのがそもそもの低評価の原因だと思います。
だって付き合ってることからお互い浮気をしたことがあるとカミングアウトするくらいですから普通の夫婦とはこの時点で程遠いわけですよ(まあそもそもそんな夫婦じゃなきゃ誘いにOKしないのかも)。
どうせなら賭け事もしないような実直な夫婦がこの提案を受け、子供の治療費や学費のために乗るべきかどうかを真剣に議論する話ならもうちょっとヒットした気がします。

それともう少しジョンの大富豪っぷりを見せつけてほしかったですね。視覚的に楽しめたのってせいぜい自宅とスイートルームとヘリでの移動くらいなもんじゃないですか。

あとすごく嫌だったシーンはダイアナがジョンにレストランでブチギレた後、自宅でデヴィットに「どこへ行ってた」と聞かれ、「どうすれば元に戻るか考えた結果、ジョンに会いにいった」って言う場面。
いやいや、話の持っていきかたが下手すぎるでしょ!
後で釈明したように家を買ったのがジョンということを先に言わないと……デヴィットがカッとなるのも無理はないですよ。だからと言ってワインボトル投げつけるのはやりすぎですけど。

ジョンも結局何がしたかったのかよくわかりませんね。100万ドルクラブとやらも本当にあるのか疑わしいですし、ダイアナを心から愛していたかすら曖昧。
結果的に「金で人の心は買える」というのも一瞬とはいえ、証明されてしまいましたね。

というかデヴィットもどうせ済んだ後なんだからありがたくお金もらっとけばいいのになあ……あれじゃあ奥さんが傷物になっただけじゃないか。

スポンサーリンク