ユー・ガット・メール ネタバレナシとネタバレアリ感想

メル友から始まる恋

ネタバレなし

あらすじ


小さな本屋を経営するキャスリーンは恋人がいながらもネットで知り合ったNY152という男とのメールを楽しみにしていた。その正体が彼女の商売を脅かす大手書店チェーンの御曹司ジョーであるとも知らずに……


原作は1940年の映画「桃色の店」のリメイクですがそっちは未見で本作を鑑賞。
結論から言うとまあまあ楽しめました。
ただ今の若い子は所謂メル友の概念を理解しづらいおそれがあるのであんまりオススメはできないかも。マッチングアプリとかTwitterのフォロワーとの関係とかとはちょっと違うんですよね。
まあ要するにダイアルアップの接続音を聞いてノスタルジーを感じるような世代向けです。

ネタバレあり

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まずどうしてもキャスリーンに魅力を感じなかったのが残念でした。商売敵とはいえ、ジョーにあれだけ食ってかかる理由がただのやっかみにしか思えなくて……
一消費者として大型店舗より個人の書店のほうがいいなあなんて感じたことは一度もないですからね。「あなたのことなんか誰も覚えてない」なんてキツイことまで言われなきゃならないのかな。確かに本屋の息子のくせに目立った本好きのエピソードもなければ、つまらなそうに「高慢と偏見」を読む姿はどうかと思いましたがね。
それでも挙げ句の果てにデモまがいのことをしてネガティブキャンペーンまで始めた時は呆れましたよ。
あとオリジナルの設定である文通をメールでのやり取りにした弊害なのかもしれませんがどうしてもバリバリの文学少女の彼女が当時最先端のテクノロジーを駆使するタイプに見えないんですよね。どちらかといえば機械音痴の方がしっくりくるでしょうに。

ただ僕もああいうブックカフェみたいなのは苦手かな。別に本への冒涜とかは思いませんが単純に飲み物で汚れた可能性が高い本をわざわざ買いたくはないです。
それにしてもあの手のタイプの本屋が日本で流行りだしたのって2010年代とかだと記憶しているんですが、アメリカじゃ1998年の時点でトレンドだったんですね。

一番好きなシーンはやっぱり初めて2人が会う約束をしてレストランで待ち合わせる場面。ジョーがほっておけなくて彼女の背後の椅子に座るところなんかもう最高。お互い正反対の方を向きながらも寄り添い合っているように見える印象的なカットでしたね。少し既視感を覚えたんですけどもしかしたらこれをパクった恋愛映画でも昔観たりしたのかなあ。

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