これぞハードボイルド(ネタバレ注意)
前作「復讐の輪舞曲」はかなりひどい出来でしたが、今作はかなり面白かったです。本編だけでなくアプリ版のシナリオも4編収録されていて満足感でいっぱいです。
このシリーズはそれほどプレイしたことはないんですが、本作が一番好きですね。ただ行動を選択するとき神宮寺が「どうする?」とか「さて」とかいちいちうるさいのがちょっと嫌でしたね(笑)
GHOST OF THE DUSK
まずは表題作の感想から。
てっきりあの館は新薬開発を目的とした人体実験の施設だろうなくらいに思ってたんですがまさかKGBががっつり絡んでいるようなゴリゴリの陰謀モノだとは想像もしませんでした。ガルムの正体も悪役ながらなかなか魅力的な人物でした。パスワード入力で見ることのできるエピソードでは彼の孤独な一面を垣間見えることができ、彼もまた被害者の1人なのかなという気持ちが強くなります。
ただ登場人物が多くないせいかガルムの正体が年齢的にあの2人のどっちかだろうなと察しがついてしまうのが残念。まあ犯人当てミステリーっていうわけでもないからこれでいいのかな。
鬼姫伝
洋子くんの不倫疑惑から始まるという衝撃的なストーリー。4部構成にしたいせいか浮気調査が完全に蛇足だと思うんですよ。まさかの「ようこ」違いってしょうもなさすぎでしょ(笑)
スタジオに潜入するところからは良かったですけど。
真犯人もかなり強烈なキャラでコンプレックスが捻じ曲がりすぎてて印象的でした。
愛ゆえに
自分の不倫のせいでこんなことになっているのにそこをろくに省みない薫にイライラしっぱなしの作品でした。それ故に地上げ事件解決の後にもう一波乱あって大変驚きましたよ。依頼主が子供相手だからか神宮寺がやたらと説教くさいのがなんか嫌でしたね。
まあとにかく真一がかわいそうでね……お父さんはまともそうな人でよかったなあ。
勿忘草の想い
アプリ編では一番好きな作品。読後感が良いですね。琴音の無邪気さに心が洗われます。それと拓也の父ちゃんが妙にツボ(笑)
でも玲菜が鷲牙組の情報を公開するのは8年後にする必要ないと思うんですがね。それだけ経ったら時効になったり、もう当事者が死んでるケースもあるでしょうに……
ところで洋子くんの顔って作品ごとにしょっちゅう変わるんですけどこの洋子くんがぶっちぎりで綺麗でした。
揺らめくひととせ
左から順に始めたので最後にプレイした作品でしたが、その割にどうもパンチに欠けて、パッとしない事件でした。心なしか洋子くんの出番もかなり少なかったような……
仏像を届けるの間に合わず、夕方になっちゃった……と思いきや、無事に帰ってきたっていうオチは悪くないけどいっそのことそのままイギリスまで行っちゃうくらいの思い切りが欲しかったかな。