主人公がクズすぎる
ネットではボロクソに叩かれた本作。僕は買う気はなかったんですが体験版が配信されたのでプレイしてみると思いのほか続きが気になったのでPS4版の購入を決意。この手のノベルゲームの体験版をやるときいつも疑問に思うんですがなぜセーブデータを製品版に引き継げないのでしょう?そんなに大変な作業なんですかね……
さて、結論から言いますとこのゲームはあまりオススメできませんね。
主人公がなかなかのクズ。33歳のくせにタメ口ばっかりでしょうもない男ですし、真実を追求するために他人のコンプレックスやトラウマを平気で突っつく最低な奴なんです。本作が酷評されているのは間違いなくこいつのせいです。
一つ未プレイの人に忠告すると手紙の返事の選択によってエンディングが分かれるんですが、トゥルーエンディングっぽいのはできるだけ最後に選びましょう。そうじゃないとかなり後味が悪くなると思います。
2019年1月追記 今からプレイするなら2018年12月18日に発売されたLast Answerが所謂完全版といえる内容になっているのでそちらをおすすめします。
以下、エンディング別感想(ネタバレ注意)
本作ですごく便利だと感じた点はスキップ機能。これがあるかないかで周回にかかる時間が段違いでしょう。でも楽すぎて8章をいちいちプレイしなきゃいけない点が目立ちますね。なんで9章までスキップできないんでしょうね?あとトロフィーの「レターマニア」を手に入れるために3章はすぐにスキップしてはいけないのも面倒。
分岐条件が手紙の返事を○番目ばかり選ぶっていうのはわかりやすくていいですね。
姫が森の姫ルート
初めてたどり着いたエンディングがコレ。なかなか後味が悪くていいですねえ。 特に不気味なのが文野教授がいる介護施設にポールダンスを楽しむ部屋があること。あそこは何のツッコミをされてもないのが奇妙。 島根には姫が森の姫なんていう伝説があるのかあと思って検索したら何もヒットしませんでした(笑)小泉八雲の要素をうまく使えなかったのかな。
政府の陰謀ルート
1~8章まで共通ルートで9章と10章だけ個別ルートなのはやっぱり無理があると思うんですよね。特にぶっ飛んでいると思ったのがこのエンディング。 栞のことを思い出そうとしていなかったっていうのは流石に辻褄が合わない気がします。特に親友は美術館に絵を飾ったり、空き地に花を供えていたりしていたんですから。 ラストで主人公は紙で盛田にメッセージを書きましたが「文野教授は宇宙人」くらいの短い文なら書けたでしょうに(笑)
呪われた手紙ルート
チビがカラスに眉間を嘴で刺されるシーンは正直笑ってしまいました。それまでがデブの心臓発作とビッチの転落死といったようにうまく事故っぽく見せてたのにいきなりホラー映画みたいな展開が始まるんですから。 それから栞が主人公を嫌っているのも最高。マックスが嫌いな奴からしたらこっちが真エンディングかな(笑)
すれ違いルート
割と現実的なバッドエンド。なぜかメガネにお金を貸す謎の展開になっていました(笑)実は新手の詐欺でクラスメイト(というかそれすら嘘かも)が結託してお金を騙す話かな、なんて期待していたけどそんなことはなかったぜ。 まああれだけのことして100万って割に合いませんもんね。 そもそもメガネはどうしてあのグループにいるんでしょうか。普通に考えたらあんなイケイケな集団には入れてもらえませんよ。
縁結びルート
このエンディングが断然好きです。雨が降ってクラスメイトが一瞬昔のころに戻る場面なんか本当に素敵。でも優しい栞が人を思いやることのできないマックスと結婚するのはあんまり喜べないかも(笑) それから僕はてっきり純愛ラプソディは竹内まりやが歌うと思っていたのでちょっとがっかり。べつにろんのカバーが嫌いなわけではありませんがね。というかあの歌は不倫ソングなんだから本作には不適切な気がします。
続編に期待
オプションのシステムボイスがどうしてSHIORI、AYA、YUKARIの3人なんだろうと思っていたら本作は彼女たちが演じているという設定だったんですね。調べたら本作は角川ゲームミステリー第一弾らしいので続編にも彼女たちが出るんでしょうか。でもあんまり売れなかったみたいだしどうなるのかな……声優もベテランばっかで背景もすごく多かったからお金かかってそうですよね。
このご時世、CSでノベルゲームを出してくれる会社はほとんどないので頑張ってほしいです。