プロミシング・ヤング・ウーマン ネタバレナシとネタバレアリ感想

将来有望なのは……

ネタバレなし

あらすじ


キャシーはある事件がきっかけで場末のカフェでバリスタとして働く傍ら、夜な夜なバーで下心丸出しの男をひっかけて懲らしめる日々を過ごしていた。そんなある日、彼女の前に昔の学友ライアンが現れ、デートに誘われるが……


評価は高め。
フェミニズム的思想が強めな作品ですが、男性憎悪というわけでもないので男女両方とも楽しめると思います。僕自身は娯楽作品としてそこそこ満足できたかなって感じです。

ネタバレあり

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一応、キャリーからしたらきっちり復讐できたんでしょうが僕としてはあんまり鑑賞後の爽快感がなかったんですよね。もちろんアルはきっちり裁きを受けるべきだとは思うんですが、シンプルにニーナの母が言っていたようにキャシーに幸せになって欲しかったんですよ。こういう結末になってニーナの母は果たして満足したでしょうか。娘の仇をとった喜びより、娘の友人まであの世に逝ってしまったバツの悪さのほうが大きいと思うんですがね。
幸せの絶頂からあの動画にライアンが映っていてショックだったのはわかりますが、その場で見ていただけで全部ぶち壊してしまうのはどうかなという印象です。あの判事みたいに反省しているかもしれないし、何か事情があったかもしれないじゃないですか。それこそ、キャシーは男を罠に嵌めるところをライアンにがっつり見られて勘違いされちゃったわけですから表面だけじゃ判断できないことってたくさんあるでしょうに。
それと向こうの強姦事件の時効はわかりませんが、仮にあの動画ひとつで立件できなくてもSNSで公開するなり、勤め先に告発すれば十分復讐できると思うんですがね。何も当たって砕けろの精神でいくことないでしょうに。

しかしキャリーの復讐は割と取り返しのつかないようなことはやってないのには好感がもてました。これが性的ないたずらだったり、殺人とかにまで発展したら流石についていけなかったかも……

ちなみに最初、タイトルの意味がよくわかってなくて、「若い女性に誓って」と解釈してしまい、でもどういう意味?ニーナのこと?わざわざ若いってつける必要ある?とトンチンカンな疑問が湧いただけなんですがググったら2016年にスタンフォード大の強姦魔に対して、甘い判決を下した判事が言った「promising young man(将来有望な青年)」というのが元ネタみたいですね。
向こうじゃこの騒動、結構炎上したんですかね?それにしても将来有望なのは被害者も一緒だったろうになあ……

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