ジェントルメン ネタバレナシとネタバレアリ感想

獅子になれ

ネタバレなし

あらすじ


ロンドンの裏社会に精通した探偵フレッチャーは、麻薬界の大物ミッキーの右腕レイモンドの家へやってくる。彼は、ピアソンに関するある極秘情報をネタに2000万ポンドを脅し取ろうとするが……


評価はちょい高め。僕はほぼほぼフレッチャーの一人セリフによる回想で話が進んでいくというスタイルがどうも好きになれませんでした。ゆったりした口調ならいいんですが、常時早口なせいか観ていて非常に疲れてしまいましたよ。
またグロテスクな描写があるので苦手な人は要注意。

ネタバレあり

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タイトルにもある「紳士たち」はもちろん皮肉でしょう。さしづめいつもかっちりした服を着ていたミッキー、レイモンド、バーガーのことを指しているのかな。

それにしても相変わらずオープニングがカッコいいですね!ガイ・リッチー史上一番じゃないでしょうか。

一番笑ったのはジョージ卿が嘔吐するシーン。いや、いくらなんでも吐きすぎでしょ(笑)パワーにしても量にしてもぶっ飛んでましたね。コメディ映画みたいでした。

この映画の肝はやっぱり冒頭とラストで2回語られる
「ジャングルの王になりたければ、王のように振る舞うだけじゃ足らない。王にならなければならない」というセリフが示しているように闇社会で生き抜く男の美学なんでしょう。日本のヤクザ映画にも通ずるものがありますね。
特にバーガーに対しての「お前の体から肉を1ポンド削ぎ落としてよこせ、1グラムでも足りなかったらお前は死ぬ」という脅しは痺れましたね。僕なら両方のお尻とふくらはぎでなんとか足りるかなあ、なんて想像しただけでゾッとしますよ。

残念だったのはロザリンドがドライ・アイたちに襲われる場面。ペーパーウェイトを模した銃を使うという機転は良かったものの、部屋に3人の敵がいるにも関わらず、馬鹿正直に「弾は2発ある」なんて言う必要ないでしょうに(笑)案の定、弾切れでピンチになった時は呆れましたよ。賢ぶってるくせになかなかのアホですね。

ちなみにロザリンド役は元々ケイト・ベッキンセイルが予定されていたみたいですが、紆余曲折を経てミシェル・ドッカリーになったようですね。マシュー・マコノヒーの相手役にしてはちょっと若い気もしますが、彼女で良かったと思います。

余談ですがトドラーズのあの曲結構好きです(笑)エンディングでもう一回かかってくれて嬉しかったです。サントラに収録されてないのが残念ですね。

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