オールド ネタバレナシとネタバレアリ感想

年を取るということは

ネタバレなし

あらすじ


南国リゾートのプライベートビーチに観光のため4組11人が集まる。しかしそこは通常よりも速く時が進む異常地帯だった。一同は恐怖に怯えるも為すすべもなく時間だけが過ぎていき……


原作はフレデリック・ペータースとピエール・オスカル・レヴィーのグラフィックノベルらしいですが、そっちは未読で本作を鑑賞。
評価は賛否両論ってかんじですが僕はなかなか面白かったです。
色々なホラー映画を観てきましたが、そこでの恐怖の対象って「自分を殺そうとする敵」か「自然災害」か「呪い」のいずれかだと思っていましたが、今回はどれにも当てはまらない「老化」一本で勝負しているのが非常にユニーク。斬新な体験でしたね、オススメです。

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いやー、ノンストップで彼らがどんどん年老いていく様に目が離せませんでしたね。
どうして人は老いていくことに恐怖を覚えるのか、様々な理由が挙げられますが、一番の理由は確実に死に近付くからなんだろうなと痛感しました。やっぱり死ぬのって怖いですねえ。

しかしビーチの設定が作り手に随分都合がいいのはいただけませんね。爪や髪は死んだ細胞だから伸びないってなんじゃそりゃってツッコみたくなりますよ(笑)
傷がすぐ再生するというのは別にいいんですが、錆びたナイフで切れば毒があっという間に回るっていうのもなんかピンときません。それこそ裂いた皮膚が縫わずに繋がるなら勝手に毒も治癒しそうな感じですが。それから岩が細胞の老化に影響を与えるから急な変化に体が耐えられないせいで出られないって言ってましたが、その理論って入る時にも適用されない?って思っちゃいます
あとあの製薬会社はあれだけすごいビーチを見つけた上でやることが人体実験ってしょうもないですねえ(笑)あれだけの腫瘍をナイフ一本で除去できるならそういう人向けの医療施設でも開けば大金が稼げそうなのに。

それと幅広い世代に見てもらうためのレーティング対策か知りませんが流血表現が控えめだったのがひっかかりました。カーラの転落死体も思い切って見せちゃったほうが、より恐怖を駆り立てるのにもったいないですね。でもクリスタルの死に様はなかなかむごかったですね。カルシウムの大切さを知りました。

やっぱり個人的には今回のような人為的な陰謀モノではなく、あのビーチそのものがもっと得体が知れないまま終わるような結末のほうが良かったかなと感じます。この映画をハッピーエンドというほどではない勧善懲悪モノって考えると後味がイマイチ。

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